リハビリテーションリスク管理ハンドブック
正式HPは★リハビリテーションライブラリー★です。
覗いて見て下さいね。
リハビリ本を1000冊以上取り揃えています。

【内容】
リハビリテーションを行う患者には常に急変が起こりうることを想定し,未然にリスクを回避するためにはどうしたらよいか(患者の観察・気づき),リハビリ室で遭遇しやすい症状・病態とそれらへの対処法,急変した際の対処法(BLS,ACLS)も写真・イラストで併せて解説する。また,リハビリ室におけるインシデント対策,リハビリ室において危険を避けるにはどうしたらよいか,などのリハビリに関するリスク管理全般についてもふれるなど,リハビリ室に常備したい1冊。
【序文】
リハビリテーション(以下リハ)は身体機能に障害をもった患者を対象に行うものである。高齢者やさまざまな合併症をもつ患者が対象となることが多く,病院内でも比較的急変のリスクが高い患者が多く集まる部門である。さらに,早期リハの必要性が一般にも認知されるようになり,リハの対象患者は全身状態の不安定な急性期患者も多く含まれるようになってきた。そして現代では質の高い医療が求められると同時に,内容の透明性が求められる情勢となり,マスメディアによる医療事故報道が多くなされるなど,医療を取り巻く環境には大きな変化がみられる。こういった背景があるにも関わらず,診療報酬改訂ごとにリハの単価の切り下げが続き,健全な病院機能を維持するためにセラピスト一人あたりの稼働率の向上が求められ,時間的・精神的なゆとりをもてないなかでの診療を余儀なくされている。
また,近年では療法士養成校の新設が盛んであるが,リハというリスクを伴う医療行為を行うにあたり,十分な医学知識が与えられていない卒業生も一部に見受けられる。さらにリハ部門の診療管理をし,リハスタッフの教育をするべきリハ科専門医は日本全国で約1,400名という状況であり,リハ部門の安全管理に従事する医師の供給は十分とは考えにくい。特に小規模病院・診療所や老健施設でのリハ部門など,急変時にすぐ医師の応援を依頼できない状況も十分想定され,緊急性のトリアージから初期対応までをセラピストが行わなければならない場面も日常的に生じているものと予想される。
リハ部門で管理するべきリスクの内容としてはインシデントと急変などの医学的リスクの2つに分類されると考える。インシデントについては他の書籍に譲り,本書ではリハ中に生じた医学的リスクに対応する手法を述べることとした。内容としては,急変を予測するための情報収集から,その情報を解釈して緊急性の判断ができること,現場で行わなくてはならない応急処置につき紹介している。このため内容は多少の医学的知識を必要とするものとなっている。しかし広い範囲の疾患を対象とするリハの臨床においては本書の内容だけでは情報は十分とはいえない。実際の臨床場面での応用にあたっては,各施設のリハ科医師や処方箋を作成した担当医師と十分なコミュニケーションをとり,リスクの確認をする必要がある。
末筆ではあるが,日々の診療の際にさまざまな相談をしていただくことで本書の執筆にあたってさまざまなアイデアを与えて頂いた亀田メディカルセンターのリハスタッフ一同,および本書の刊行にあたり御尽力頂いたメジカルビュー社の安原氏、間宮氏にお礼申し上げたい。
本書がリハ医療の質および安全性のさらなる向上の一助となれば幸いである。
引用

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【内容】
リハビリテーションを行う患者には常に急変が起こりうることを想定し,未然にリスクを回避するためにはどうしたらよいか(患者の観察・気づき),リハビリ室で遭遇しやすい症状・病態とそれらへの対処法,急変した際の対処法(BLS,ACLS)も写真・イラストで併せて解説する。また,リハビリ室におけるインシデント対策,リハビリ室において危険を避けるにはどうしたらよいか,などのリハビリに関するリスク管理全般についてもふれるなど,リハビリ室に常備したい1冊。
【序文】
リハビリテーション(以下リハ)は身体機能に障害をもった患者を対象に行うものである。高齢者やさまざまな合併症をもつ患者が対象となることが多く,病院内でも比較的急変のリスクが高い患者が多く集まる部門である。さらに,早期リハの必要性が一般にも認知されるようになり,リハの対象患者は全身状態の不安定な急性期患者も多く含まれるようになってきた。そして現代では質の高い医療が求められると同時に,内容の透明性が求められる情勢となり,マスメディアによる医療事故報道が多くなされるなど,医療を取り巻く環境には大きな変化がみられる。こういった背景があるにも関わらず,診療報酬改訂ごとにリハの単価の切り下げが続き,健全な病院機能を維持するためにセラピスト一人あたりの稼働率の向上が求められ,時間的・精神的なゆとりをもてないなかでの診療を余儀なくされている。
また,近年では療法士養成校の新設が盛んであるが,リハというリスクを伴う医療行為を行うにあたり,十分な医学知識が与えられていない卒業生も一部に見受けられる。さらにリハ部門の診療管理をし,リハスタッフの教育をするべきリハ科専門医は日本全国で約1,400名という状況であり,リハ部門の安全管理に従事する医師の供給は十分とは考えにくい。特に小規模病院・診療所や老健施設でのリハ部門など,急変時にすぐ医師の応援を依頼できない状況も十分想定され,緊急性のトリアージから初期対応までをセラピストが行わなければならない場面も日常的に生じているものと予想される。
リハ部門で管理するべきリスクの内容としてはインシデントと急変などの医学的リスクの2つに分類されると考える。インシデントについては他の書籍に譲り,本書ではリハ中に生じた医学的リスクに対応する手法を述べることとした。内容としては,急変を予測するための情報収集から,その情報を解釈して緊急性の判断ができること,現場で行わなくてはならない応急処置につき紹介している。このため内容は多少の医学的知識を必要とするものとなっている。しかし広い範囲の疾患を対象とするリハの臨床においては本書の内容だけでは情報は十分とはいえない。実際の臨床場面での応用にあたっては,各施設のリハ科医師や処方箋を作成した担当医師と十分なコミュニケーションをとり,リスクの確認をする必要がある。
末筆ではあるが,日々の診療の際にさまざまな相談をしていただくことで本書の執筆にあたってさまざまなアイデアを与えて頂いた亀田メディカルセンターのリハスタッフ一同,および本書の刊行にあたり御尽力頂いたメジカルビュー社の安原氏、間宮氏にお礼申し上げたい。
本書がリハ医療の質および安全性のさらなる向上の一助となれば幸いである。
引用




