腰痛 知る診る治す
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リハビリ本を1000冊以上取り揃えています。

【内容】
日常診療で多く触れる腰痛であるが、その実態は多用である。痛みを根治し再発を防ぐには原疾患を正しく理解し、ときに保存、ときに手術と適切な対応を採る必要がある。
本書では主な腰痛疾患に対し「知る」「診る」「治す」の観点から、病態の理解・診断・治療の解説を記載している。さらに保存療法の要である「運動療法」「ブロック療法」、専門医への紹介のタイミングを示した「病診連携」、治療の最終手段である「手術療法」についても備えている。腰痛の治療にあたり必ずや力となる1冊である。
【序文】
腰痛は日常診療で遭遇する頻度が大変高い疾患である。腰痛の診療には診断,保存療法,手術療法,リハビリテーションとさまざまな段階があるが,腰痛患者は人数が多いため,ひとつの施設でそのすべての段階をまかなうことはむずかしく,診療形態の違いによる医師の役割分担が進んでいる。
一般的に,開業医は診断と保存療法,一般病院では,保存療法と手術療法,さらに大学病院では高度な診断や手術というように,機能を分担している。これは,限られた医療資源(医療従事者と施設)を有効に使って多くの患者に対処する必要から生まれた機能分化である。この機能分化を束ねるシステムとして病診連携がある。病診連携とは,開業医から病院へ,逆に病院から開業医へ,あるいは病院間で患者を紹介するシステムである。
腰痛の原因はさまざまであるが,いずれの場合も初診時の診断が重要で,とくに,問診,視診,触診は,診療全体のなかで最も重要といえる。初期の対応は,整形外科医,内科医,外科医などのプライマリーケア医が行う場合が多いが,病診連携を適切に行うためには,診断から保存療法,手術療法に至るまで,全体の流れを見通せる必要がある。本書は,日常診療のなかで行われる腰痛診療に対する正しいアプローチと専門医へ紹介するタイミングを解説した実践書である。
私が岐阜大学整形外科に着任してから早くも12年が経ち,この間,大学病院,市中病院,開業医のあいだで腰痛診療における良い紹介関係を作ることに努力してきた。医師会,臨床整形外科医会,岐阜大学整形外科同門会の協力を得ながら,診断,保存療法,手術療法の役割分担を意識し,岐阜県では理想的な病診連携システムができあがったと思っている。さらに疾患によっては全国的な病診連携にまで広がり,岐阜県には全国から腰痛患者が紹介されてきている。本書はこのような状況を背景にして岐阜大学整形外科学教室,関連病院,開業医の先生方の共著によりでき上がっている。
病診連携は腰痛の診療に必要なシステムであるが,患者にとっては複数の施設を回る必要があり,診断から治療までがひとつの施設で完結しないという欠点がある。この欠点を補うのが,診療の役割分担についての十分な説明,十分な診療情報を載せた紹介状,そして紹介先の医師や患者に対する思いやりである。幸い,岐阜市のような地方都市では,整形外科医のコミュニティーはそれほど大きくないので,プライマリーケア医と専門医のface-to-face communication が可能である。インターネットが発達した現代だからこそ,人間的なふれあいが益々重要になってきている。大都会に比べて,face-to-face communicationが得られやすい地方都市だから,理想的な病診連携システムができたのかも知れない。そうです。腰痛診療の病診連携で最も大切なのは,思いやりである。紹介先の医師や看護師の立場,患者の立場を思いやりながら連携するのでなければ,病診連携は「たらい回し」にもなりかねない。連携先の診療形態や,患者の住居地,職場の地理をよく考えて,患者のために最も有効な連携を組もうという思いやりこそ,腰痛診療に必須なものだと考えている。
2008年10月
清水克時
引用

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【内容】
日常診療で多く触れる腰痛であるが、その実態は多用である。痛みを根治し再発を防ぐには原疾患を正しく理解し、ときに保存、ときに手術と適切な対応を採る必要がある。
本書では主な腰痛疾患に対し「知る」「診る」「治す」の観点から、病態の理解・診断・治療の解説を記載している。さらに保存療法の要である「運動療法」「ブロック療法」、専門医への紹介のタイミングを示した「病診連携」、治療の最終手段である「手術療法」についても備えている。腰痛の治療にあたり必ずや力となる1冊である。
【序文】
腰痛は日常診療で遭遇する頻度が大変高い疾患である。腰痛の診療には診断,保存療法,手術療法,リハビリテーションとさまざまな段階があるが,腰痛患者は人数が多いため,ひとつの施設でそのすべての段階をまかなうことはむずかしく,診療形態の違いによる医師の役割分担が進んでいる。
一般的に,開業医は診断と保存療法,一般病院では,保存療法と手術療法,さらに大学病院では高度な診断や手術というように,機能を分担している。これは,限られた医療資源(医療従事者と施設)を有効に使って多くの患者に対処する必要から生まれた機能分化である。この機能分化を束ねるシステムとして病診連携がある。病診連携とは,開業医から病院へ,逆に病院から開業医へ,あるいは病院間で患者を紹介するシステムである。
腰痛の原因はさまざまであるが,いずれの場合も初診時の診断が重要で,とくに,問診,視診,触診は,診療全体のなかで最も重要といえる。初期の対応は,整形外科医,内科医,外科医などのプライマリーケア医が行う場合が多いが,病診連携を適切に行うためには,診断から保存療法,手術療法に至るまで,全体の流れを見通せる必要がある。本書は,日常診療のなかで行われる腰痛診療に対する正しいアプローチと専門医へ紹介するタイミングを解説した実践書である。
私が岐阜大学整形外科に着任してから早くも12年が経ち,この間,大学病院,市中病院,開業医のあいだで腰痛診療における良い紹介関係を作ることに努力してきた。医師会,臨床整形外科医会,岐阜大学整形外科同門会の協力を得ながら,診断,保存療法,手術療法の役割分担を意識し,岐阜県では理想的な病診連携システムができあがったと思っている。さらに疾患によっては全国的な病診連携にまで広がり,岐阜県には全国から腰痛患者が紹介されてきている。本書はこのような状況を背景にして岐阜大学整形外科学教室,関連病院,開業医の先生方の共著によりでき上がっている。
病診連携は腰痛の診療に必要なシステムであるが,患者にとっては複数の施設を回る必要があり,診断から治療までがひとつの施設で完結しないという欠点がある。この欠点を補うのが,診療の役割分担についての十分な説明,十分な診療情報を載せた紹介状,そして紹介先の医師や患者に対する思いやりである。幸い,岐阜市のような地方都市では,整形外科医のコミュニティーはそれほど大きくないので,プライマリーケア医と専門医のface-to-face communication が可能である。インターネットが発達した現代だからこそ,人間的なふれあいが益々重要になってきている。大都会に比べて,face-to-face communicationが得られやすい地方都市だから,理想的な病診連携システムができたのかも知れない。そうです。腰痛診療の病診連携で最も大切なのは,思いやりである。紹介先の医師や看護師の立場,患者の立場を思いやりながら連携するのでなければ,病診連携は「たらい回し」にもなりかねない。連携先の診療形態や,患者の住居地,職場の地理をよく考えて,患者のために最も有効な連携を組もうという思いやりこそ,腰痛診療に必須なものだと考えている。
2008年10月
清水克時
引用




